「Mistfall Hunter」のプレイアブルデモをチェック。ダークファンタジーをテーマにしたPvPvE型の脱出アクションRPG

　Summer Game Fest 2025: Play Daysにおいて，中国の北京を拠点にするインディースタジオ，BELLRING GAMESが開発する脱出アクションRPG「Mistfall Hunter」（PC / Xbox Series X|S）のプレイアブルデモを体験する機会があった。


　1か月ほど前に第2回βテストを開催し，1万人以上の同時接続人数を記録した「Mistfall Hunter」は，脱出（エクストラクション）を軸としたPvPvEアクションRPGだ。
　舞台となるのは，壮絶な戦いの末に，すべての神々が堕ちてしまった世紀末的な世界。残された人類は大きな壁に覆われた避難場所で細々とした生活を余儀なくされていた。


　神々の亡骸が金色の塵となって大地に降り注ぎ，それが金の霧となって世界を浸食した。やがて謎の少女「露」（Dew）が登場し，倒れた英雄たちを蘇らせた。彼らは「ゴールドハンター」と呼ばれ，プレイヤーはその1人として，金に侵食されたモンスターを狩り，「流金」（Gyldenblod）という物質を回収して運命を修復し，世界に新たな灯をもたらそうと奮闘していくのだ。


　キャラクタークラスは，5種類用意されており，「傭兵」（Mercenary），「魔法使い」（Sorcerer），「ブラックアロー」（Black Arrow），「シャドーアウル」（Shadowstix），そして「預言者」（Seer）から選択できる。現時点で，見た目は男性のみであった。
　それぞれ2種類の武器と戦闘スタイルを自由に切り替えでき，レベルアップに応じて開放されるスキルを武器や装備と組み合わせて，自分なりのビルドを構築していく。


　マップは，中央にボスモンスターがいる大きな円形になっており，プレイのたびにスタート地点が違うだけでなく，モンスターや宝の位置も変化する。プレイヤーは，柔軟な判断で移動し，流金やドロップアイテムを集めていく。中央にいるデミゴッドは非常に強敵であり，倒すのも大変だが得られる流金は多い。
　道中で倒されるとすべてを失うが，「還帰の木霊」を探して戦い，その魂を抽出できれば無事に脱出。すべての報酬を持ち帰れる。


　マッチメイキングでは，ソロでプレイする「シングル」と，3人でプレイする「トリプル」があり，仲間たちと協力するか，ランダムに知らない人と一緒にプレイできる。BELLRING GAMESのディレクターであるHaoliang Zhang氏によると，ソロでも十分に楽しめるよう調整していると話していた。

　今回体験したデモは，ソロでプレイする仕様になっていたうえ，序盤の間は，ほかのプレイヤーにも出会うこともなく，現状ではPvPがどのような形になるのかまでは分からなかったものの，「ロード オブ ザ フォールン」や「ELDEN RING」，「ドラゴンズドグマ」といった作品を彷彿とさせるゲームプレイであった。ルートアイテムの豊富さなどから，長く楽しめそうな雰囲気に仕上がりつつあると感じた。


　「Mistfall Hunter」は，日本語にも対応して，年内にセルフパブリッシングタイトルとしてリリースされる予定だ。近年の中国のインディースタジオは，技術レベルでの成長が著しいだけに，BELLRING GAMESが手掛ける，脱出を軸としたPvPvEプレイがどのような評価になるのか，今後の進展が楽しみである。

BELLRING GAMESのディレクター・Haoliang Zhang氏

「Mistfall Hunter」公式サイト